黙劇プレゼンツ

ちょっぴりをたっぷり。

副業と時間と趣味と 〜副業をやってみてわかったこと〜

副業時代である。意外と、流行っているらしい。

私も自分ができる範囲で副業をやってみたのはいいのだけど、まあともかく疲れた。顛末から言うと、8月でこの副業をやめる手続きをした。

どんな副業でも時間はとられるし、仕事のクオリティは求められるし、うまくはいかない。

うまくはいかないっていうのは、なんだろう、体力(気力含む)を削られることに、げんなりした。仕事がぜんぜんダメダメだったということもなく、そつなくこなしたのであんまり迷惑はかかっていないと思う。ちゃんとお金も振り込まれたし。

 

できることと、やれることは違う。

副業を考えるとき、たぶん「できること」をメインに考えて探して、飛び込んでいってしまうんだと思う。

キーなのは時間で、平日が本業の時間だとしたら休日が副業の時間になって、休む間もなくなってしまう。

最初はそれでいいと思っていた。そんなに毎休日出勤したわけでもなく、隔週くらいのペースだったけど、緊張感とか休むスイッチみたいなものが狂ってしまった。平日が終わっても「ああまた仕事か」となってしまう。

 

なんで副業を始めたのかというと、休日にボーッとしているのが、とても無駄に感じたからだった。このボーッとをお金に代えられないだろうかという発想だった。

休日のボーッとはけっこう大事だったんだよね。

 

副業が終わって駅に急ぐとき、ちょうど夏祭りをやっていて、お酒で酔う人、ヨーヨーをボヨンボヨンする浴衣の人々、お面を斜めにかぶって歩く人々、みんな楽しそうだったのを見て、ああ、なにやってるんだろうとなってしまったのも大きい。突然虚しくなったのだった。

 

副業は、趣味ではなかった。私の趣味はペンタブをいじいじすることで、絵のようなものや漫画のようなものを作るのは、一般的に趣味と言われるやつで、絵を副業にはしなかった。

漫画を書いたりコミティアに出たりするのは、純粋にやりたいこと。

 

副業を通して、やってみてわかったことをまとめると、

・休日は休んだほうがいい(体とのバランス)

・副業に義務感を感じたら苦しくなるのでサッとやめて正解(本業を大事にする)

・趣味は大事だなあ、好きなことをやっていこう(そのための時間を惜しまない)

・仕事の経験値が上がって、こんな仕事もあるのね的な視野を広げられた(無駄ではない)

 

副業をはじめるのも、副業をやめるのも、

タイム・イズ・マネー 

だったことがオチとしておもしろかったかな。