黙劇プレゼンツ

ちょっぴりをたっぷり。

あちー

交差点で信号待ちをしていると、向こう側で顔をしかめている人たちがいる。揺れるアスファルトとそういう人たちの表情が、あついってことをより一層物語ってくれる。 おじさんでもこどもでも、「あちー!」って顔をする。なんかいい。 暑いなか、ポーカーフ…

粗雑さ

おじさんはなぜ粗雑なんだろう? いや、おじさんでなくてもおばさんでも、老いていくとなぜ粗雑になっていくのだろう? 書類を放るとか、「要するに」しか言わなかったりとか、モノを音を立てて移動させるとか。 体が言うことをきかなくなるというのはあると…

質問

質問することは難しい。その人を傷つけてしまうことさえある。 記者会見の質問とかを見ていると、質問の意図がよくわからないことが多いイメージ。回りくどくて、質問が推測の推測で、事実に即してない感じ。何を聞きたいのか、答える側は少し躊躇してしまう…

塩とコショウでまぶしたステーキ肉を焼く。そうすると美味しい臭いがする。中まで火が通ったことを確認して、お皿に移す。バターをのせて、さあ食べる。 肉を切って食べているときの満足感はすごい。満腹もしながら満足もできる。 普段の食生活で、糖質と脂…

気がついてみると、音はいつでも聴こえている。道路を走る車の音、風の音、となりの家の雑音、テレビの音、ラジオの音、音楽の音。 最近心に余裕がないのか、音楽を聴いていると「うるさいなあ」と思ってイヤホンを耳から取ってしまうことがある。聴いている…

暗さ

暗闇は良い。落ち着く。 普段私たちの世界は明るすぎじゃない?蛍光灯やパソコン、スマホだってそう。いつも明るいものを見ている。夜になってもピカピカの部屋、コンビニに行っても電車に乗っても職場にいても、いつでも明るい!素晴らしき文明のかがやき!…

セミ

気温が夏っぽくなってきた。そろそろセミが出てくるのかなあ。 じめじめとした地面の中でセミは出番を待っているのかもしれない。 所変わってここは電車の中。22時を回ると、電車の中は疲労感に包まれた人たちの楽屋となる。スマホを持ったままうたた寝するO…

精神的な脂肪

イチローと椎名林檎が対談している動画があって、ぼーっと見ていた。 イチローは「肉体的な脂肪は落とすことができるが、精神的な脂肪の方が落とすことが大変だ」と言っていた。 精神的な脂肪というのは、たぶん怠け癖だとか、自分の悪い癖みたいなもの、思…

神経質

疲労には心地よい疲労と心地悪い疲労がある。 運動をやったことのある人は疲労に対して心地よい印象を持っているかもしれないが、残念ながら業務において疲労するのはもっと毒々しいものがある。 人間関係、気遣い、思いやり、圧力などを感じやすい人はなお…

すがすがしさ

平日という、息のできない、いわば窒息の日々が終わり、安息の休日を迎えられると思ったのもつかの間、梅雨本番の湿気が私を襲った。 洗濯ものが乾かないとか、気圧・湿気による体調不良によって、フラフラの朝だった。というか昼くらいまでそんな感じだった…

アリの巣と建築

会社を往復する道路にアリの巣がある。 車が煩雑に行き交う道路の路肩で、雑草のとなりに穴を開けている。 小さい頃、誰もがそうだと思うけれど、最初にした虐殺は虫のなかでもアリだったのではなかろうか。アリの巣は水をかけられたり、ほじくり返されたり…

鉛筆

久しく鉛筆を使っていない。 仕事上、校正をやるのだけど、赤鉛筆なんて使わない。細くて発色の良い水性赤ボールペンを使用している。もちろん黒鉛筆なんて使わない。黒ボールペンで業務は滞りなく進んでしまう。 小学生の時は、高学年になったらもうシャー…

バイク

バイクは孤独な乗り物である。 周囲のバイク乗りを自称する人たちを見ると、なぜか孤独を感じてしまう。おそらくそれは、バイクが一人しか乗ることができないからだと思う。二人乗りは基本的に推奨されておらず、常に背中を見せながら公道を走っている。 わ…

お風呂

かぽーん。である。 もちろん、家のお風呂に木の桶はないし、遠い山脈もない。目の前は真っ白い壁。狭い湯船に体を折り曲げて肩までつかる。 お風呂は良い。生活にめんどくさくなって、お布団でゴロゴロしているとお風呂に入るのを忘れることが多々あって、…

社会人

社会人になる前、私は社会人を宇宙人のような、遠い存在だと感じていた。しかし気づいてみると社会人になってしまっていた。研修では「社会人とはこうあるべし!」みたいなものとか「学生気分をやめる」などの自己啓発研修を経て、仕事現場の空気を読みなが…