そのコミュニケーションの情報量、多いですか、少ないですか。
先日、職場でこんな場面に出くわした。
上司A「あれできた?」
B「あれはこうなって、でこうなったので、こういう背景があるとおもうんで、こうしたんですけどやっぱり」
上司A「あ、うん、もういいや。できたら報告して」
B「………」
私「…」
その後、Bさんは私に「上司Aは私の話を聞いてくれない」と愚痴った。
たしかに、上司Aの話の切り方は唐突だし、最後まで聞いてやれよ、とおもう。
しかし上司Aが聞きたかったことはなんだったのだろう?ともおもった。
上司Aが聞きたかったのは、進捗が良いか、悪いか、またできたか、できていないかを聞きたかったのだと推測した。シンプルな、白黒のどちらかを見たかった。
その期待を裏切るカタチで、Bさんは、具体的な進捗から始まり、その経過、問題点、問題点の背景、自分の行動、その反省を一度に言おうとした。これは、聞く側(上司A)からすれば、だから何?な感じで、よくわからないし、聞いている時間もないので打ち切りたくなるのもわかる。
●上司Aの聞きたかったこと → できたかできてないか。いつごろできるのか。
●Bさんが言ったこと → なんかもうぜんぶ。
こういう、情報量のミスマッチだった。確かによく聞けば、Bさんの言っているなかにはっきりと状況が示されていたのかもしれないが、情報量が多すぎるために聞く耳をもたれなかったワケだ。
なるほどー。
って、私もひとごとではない。
相手が聞きたいことがなんなのか、というよりも、相手が聞きたい情報量というのもあるのだなーとおもった。
こまかい情報が行き交う職場では、シンプルな進捗を聞きたいときもある。
上司A側、Bさんどちらに肩を持つ気はないけれど、聞いた人が求める情報量が少な目でいいときがある。結論だけ、と言ってもいいかもしれない。
今回は情報量が多すぎて聞き入れられなかった場合だったけれど、少なすぎて不信感をもたれる場合もあるよなーと。
結論だけ言って、そしたら、「どうするつもり?」って質問があって、「大丈夫っす!」だけだと「????」。
仕事を任せる方としてはかなり怖い。
書きながら思ったのだけど、Bさんは報告しつつも、相談に入っている。悪いことではないのだけど、報告の出来不出来を聞いた人からすると、それはあとにしてくれよ、時間がないんだからさ、そのまえに報告をしてよ、で、どうなってんの!とこうイライラしてくる。
わかる。ちょーわかる。現状を伝えたいBさんの気持ちもわかる。
さて…。
報告はシンプルに。説明が必要な場合は聞かれたら答え、
相談は機会をつくって時間をかける、というのがベターだな、とひそかにおもうのであった。
こみゅにけいしょんは、さじかげんですなー。