黙劇プレゼンツ

ちょっぴりをたっぷり。

最良の処方箋は、ボーッとすること。心療内科の診断が出た。

 

 ビクビクとしながら心療内科に入ると、予診表に記入をし、診察まで少し待った。このときの少しは、ほんの10分程度だと思う。その間に、3人くらいが診察室へ入り、出て行く。回転率がすごい、と思った。

 

 薬だけ出されておわりなんていうビジネスなクリニックもあるらしいという事前情報もあり、なんだか不安だった。

 

 入ってすぐ、「働きすぎですねー」と言われ、はあ、と返事をしたとき、机に一枚の紙を出された。鬱を解説するものだった。

 

 鬱は、脳みそへのダメージが影響しているらしい。そのペーパーには、捻挫、骨折、粉砕骨折と表現されて書いてあり、鬱にもランクがあるらしい。

 

 捻挫なので、ボーッとして直してください。

 温泉でも行ってください。あと休職はしておいた方がいいですねー。

 

 薬の話は最後に出た。1週間程度分、飲んでも飲まなくてもいいらしい。

 

 そんなもんなのかな、とホッとしていると、資料、わかりやすいですね、読みやすい、ありがとうございますと笑顔で言われた。カウンセリング用に作った私の資料だった。

 

 仕事での資料で褒められることなどなかったので、少し嬉しかった。作ると問題点を指摘されたり、批判しかされないけど、やってきた資料仕事は無駄じゃなかったと大袈裟に考えてもみた。

 

 早めに心療内科へ来てもらったのも、骨折を防ぐために大事だったと言われた。いわゆる鬱の骨折レベルは、治るのに半年はかかるらしい。確かに骨折が完治するのってかなりかかる。

 

 念のための鬱のチェックで、来週また行くことになった。

 

 軽度とはいえ、鬱か…とちょっと落ち込んだけど、何をすればいいか分かったので安心もした。落ち込んだというか、落ち着いた感じ。

 

 

 

 

 ボーッとしよう。