みなさんこんにちは。
この前の記事で、100記事となりました。
101記事に何を書くべきか、迷っていました。
ずっとこの100記事で終わることができたら、
なんてキレイなんだろう、などと思っておりまして。
––––旅を定義する距離は、はたしてあるのだろうか。
旅行といえば楽しく、ポップなイメージがあるけれど、旅は孤独な匂いがする。
旅という言葉を調べてみると「住んでいるところから離れたところへ行くこと」とある。住むことと旅することは、相反するのかもしれない。いつもの家は遠くにあり、肉体だけが、知らない土地へ足を踏み入れていく。生活感を置いてくるとも言い換えられる。
今の仕事も、旅の途中であり、骨を埋める場所じゃないかもしれない。そう考えると自分がいかに不安定な存在で、いてもいなくてもいい風のようなものだと思えて、私なんかはすごく気持ちが楽になる。
旅は、無責任な存在になれる。その土地がどれだけ廃れていようと、凶悪な事件がおころうと、関係ないのだ。もしそこで責任をとろうとするのなら、そこに住んで、問題を解決するしかない。
住むとは、たぶん、責任をとることなんだと思う。
旅とは、そう、無責任に身を置くことなんだと思う。
高速道路で車が一定の速度で走っているとき、物体としてのただの「速度」になっている自分を見つける。もちろん事故ったら、責任をとらなきゃいけないけど、そういう次元でなくて、もっと単調な状態になっている気がする。分子と分子が動いてどうこうのみたいな、そういう化学反応を見ている感じだ。
旅は何にせよ動いている。土地は動かない。人だけがせわしなく動いている。
ただ、何に化学反応するかは、もう一度自分に聞いてみたいと思う。