本気になれる瞬間、
時間を割いてもいい時間、
悔しくても諦めきれない部分というのは、
誰しもあるのではないだろうか。
ないとしても、悔しい思いは、いつしましたか。
戦う場所、といったら大げさかもしれない。
後悔したくないことかもしれない。
プログラムのような、機械のような仕事を延々としていると、
不意に今の作業が無駄なような、意味のないような、
そんな気分になることがある。
だれが読むのだか分からない資料の確認、
突然の打ち合わせ、
メールでのいつも通りの言い回し、
くだらないとおもったことで怒られたり、
理不尽な理由でいわれもないことをぶつけられたりする。
効率的にやれば、すべて解決するのだろうか。
バイクで急坂の左カーブを、体重とバイクのアクセルワークで
「線」の間を下っていくとき、考えるのはそんな効率のことよりも
目の前の「線」だ。
「線」は見通しのないカーブの先に続いている。
走っている自分の姿を見たことはないけれど、
きっとイイ顔をしている。
「線」を見ることだけに集中している顔だ。
口なんて開けてない、間抜けな顔はスピードにおいてかれて、
まっさらな、まじめな顔をしているとおもう。
仕事も、どうだろう。
ぼーっとしていると、出し抜かれて、コケてしまうことが多い。
真剣といったら、そんなでもないし、
歯を食いしばって頑張るとか、そういう顔でもなく、
すがすがしく、集中している、そんな顔が普段できているだろーか。