たとえばとある仕事のできる人は、仕事を説明するとき、自分の成功例があるから言葉に説得力がある。
対して、とある仕事のできない人がその仕事の説明をするとき、他人の成功例をあげて説明しなきゃいけない。それか、失敗談を踏まえる。
同じ説明であっても、説得力に差があるのは、なんだか不満だ。同じ説明なのにね。
聞く方は何を見ているのだろう。たぶん、その人の成功談が後光のように見えているのかもしれない。
もちろん失敗をしたい人はいないし、成功をのぞんでいる。
ただ、説明というロジックは、往々にして「その人」という色眼鏡をかけて聞いているのかもしれない。
色眼鏡をかけている人に限って「人を見る目」とかいう言葉を多く使う。
人を見る目ってなんなんだろう。意味がわからない。ぱぱっと人を判断するのは難しい。
でも、人を判断するときってその人が何を言うのか(言ったのか)なんじゃない?って思うから、人が説明してくれているときは、黙ってその内容を聞こうと思う。
失敗談の方が多いから聞く耳持つ人は少ないけれど、説得力の突破口は言葉だ。
言葉なのだ。