仕事が楽しい。それは他人に評価されたり、感謝されたりしたときに、そう思っていたのだろう。
なぜ職場の古参とよばれる人たちは、あんなにひねくれているのだろう?
新入社員のころ、わずかながらそんなことを思っていた。
評価されたり、感謝されたりしたら、仕事って楽しいと思えるじゃないか、と。
しかし残念ながら、仕事をしていてもちっとも楽しいと思えることはなく、上空で達成感という飛行機が遠くで飛んでいるのを見ているような、じぶんには関係のないところで時間が過ぎ、気がつけば土日で、月曜日なのである。
いい企画ができたとか、はちゃめちゃなスケジュールをこなせたのは、楽しさじゃない。感情のマグマは、粘着質の疲労感だ。
仕事は日々、誰かに問われていることを答え続ける毎日であり、決して参考書などなく、ハウツーはじぶんで試してみなければ、答えは出ない。ましてや、それが正解だとは誰にもわからない。正解の打率など計算するに値しない。
仕事は、つまらないのだ。
よく考えてみてほしい。他人のために何かすることが、じぶんの楽しさにどう還元されるのだろう?社会的な役割?責任?当たり前のように過ぎていく「評価」に一喜一憂することが、楽しいのだろーか。
「つまらないことでミスをした」とよく失敗した人は言う。
日々、じぶんと他人のミスのモグラ叩きをしている仕事とやらは、もう、つまらないことなんじゃないのかな?
そんな仮定は、いかがでしょう?
だから、つまらないことはさっさと終わらせて、楽しいことを、はやくやろう。
忘れた宿題を放課後にやる、いまにも遊びにいきたい、小学生のように。