黙劇プレゼンツ

ちょっぴりをたっぷり。

ケーキ

仕事でケーキ屋さんに行くことがあった。 オーナーを呼んできます、といわれ、キラキラ光るケーキや洋菓子に囲まれながら、ボーッとしていた。 ケーキ屋さんに来る人たちは、みんな幸せな感じがする。退院祝い、ちょっとした贅沢、だれかの誕生日。 ケーキ屋…

本 背表紙

ぐちゃぐちゃに押し込めていた本棚を整理しようと、本を全部出して整理した。漫画、小説、ハウツー本、雑誌、美術館のチラシなどが生い茂っていた。本棚と本の割合がつりあっていないため、本の手前に本を置くようにしていた。自然と奥の本は背表紙が見えな…

「ほしい」とリスクと満足

ほしいものがある。 そういうとき、どうやったら手に入れられるだろうかと、頭の中に雲が広がっていくように手立てを考える。貪欲だなあと思いつつ、そうやって「ほしい」を広げて行くと、結局のところ、いつのまにかリスクを考えている。リスクは嫌なもので…

とあるタクシー運転手の話

ああ、ダメだ、と思ったので、タクシーに乗った。 ひさしぶりに某武道の稽古に行ったら、仕事帰りだったこともあって、体力を使いきり、フラフラになった。 その日の夜、仕事では神経を、稽古で体力を削ったわたしは、自分の体力のなさに気付かされるととも…

ラーメン

ラーメンは孤独な食べものである。 ラーメンを食べるとき、だれかのラーメンを食べることはできないし、自分の器はひとつと決まっている。このひとつの器と対峙し続けなければならないのが、ラーメンという食事である。 ラーメン屋さんに行くと、かならず孤…

お茶の間インターネット

有名人のSNSの投稿を見て、「おまえごときが何を言っているんだよ」とおもうことが、かすかにあった。 発言の内容よりむしろ、私が他人のことを「おまえごとき」と判断していたことに問題があった。 インターネットとて、お茶の間視点なところがあるなあとお…

特報 映画「撃鉄のないリボルバー」

やめるということ

あなたは今までの人生のなかで、何を、どうやめてきただろうか? わたしはこの人生のなかで「やめる」という意識を持ってこなかった。高校ではじめた剣道だって、5年くらいはもう稽古していない。今防具をつけろ言われたらつけられるし、やろうとおもえばい…

ガソリンスタンドの素敵なおじさんの話

素敵なおじさんだなあとおもった。 ガソリンスタンドで給油してもらい、クレジットカード支払いのレシートにサインしたときのことだった。 「原稿書いてるでしょ。ペンの持ち方でわかるよ」 と言われ、戸惑いながらも「そうです。よくわかりましたね」と返事…

ビジョンを持っていること

ビジョンを持ってる人って、それだけで魅力的だ。 ビジョンを持っているということは、それにむけて何をすべきなのかわかっているし、行動も早い。迷うことがない。話していても、「わたしはこうしたいので」という結論を持っていて、強い気がする。圧倒され…

二日酔い

二日酔いは、ただただ、だるい。 ビール、ワイン、日本酒、焼酎、紹興酒、サワー、などなど、お酒を飲むと酔っぱらう。私は強いわけじゃないから、それなりに酔っぱらうし、二日酔いもする。ちゃんぽんしたら、その種類だけ二日酔いが倍増するよね。 お酒を…

映画

映画は2時間の自分の時間を差し出すかわりに、何十年何百年もの時間を体感することができる。 時間を切り取ることができるのは、時計と映画だけだとおもう。 映画の上映を待つ人は、自分の時間を差し出す順番を待っているということだ。献血に並ぶ人たちとい…

だから私は、雑誌買うよ。

なんで雑誌を買うのだろう? パッと見ていいなあとおもって手にとって、少しめくるうちに欲しくなる。一応、裏の価格を見て、そんな高くないなとおもったら買ってしまっている。 ある日、会社の近くのコンビニで雑誌を買って会社に戻ると「雑誌買ったの?へ…

コーヒー

深夜に飲むコーヒーは背徳な感じがする。 コーヒーといえば寝れなくなる代名詞。カフェインによって覚醒と落ち着きを得る。 どうしても頭が回らないときがある。何をしても下らなく思え、その下らなさから、行動への怠惰が横行する。 コーヒーの効用を利用し…

書く

気がついてみると、万年筆のクリップが錆びていた。金属メッキがぼつぼつと錆びていた。 おもえば、書く作業を最近してない。いつもパソコンか、スマホでテキストをつくってしまう。だってその方がコピーして編集できるし、そのまま印刷できるんだもの。 校…

ダサい

ダサいを使えば何もかもひっくり返せる。 ファッションでもアートでも、よく玄人が「ダサい」と発言することがある。けっこうなことだ。 80年代や90年代の映像をYouTubeで見ていると、ダボダボのシャツがスボンにインされていたり、ちぢれたヘアースタイルが…

あちー

交差点で信号待ちをしていると、向こう側で顔をしかめている人たちがいる。揺れるアスファルトとそういう人たちの表情が、あついってことをより一層物語ってくれる。 おじさんでもこどもでも、「あちー!」って顔をする。なんかいい。 暑いなか、ポーカーフ…

粗雑さ

おじさんはなぜ粗雑なんだろう? いや、おじさんでなくてもおばさんでも、老いていくとなぜ粗雑になっていくのだろう? 書類を放るとか、「要するに」しか言わなかったりとか、モノを音を立てて移動させるとか。 体が言うことをきかなくなるというのはあると…

質問

質問することは難しい。その人を傷つけてしまうことさえある。 記者会見の質問とかを見ていると、質問の意図がよくわからないことが多いイメージ。回りくどくて、質問が推測の推測で、事実に即してない感じ。何を聞きたいのか、答える側は少し躊躇してしまう…

塩とコショウでまぶしたステーキ肉を焼く。そうすると美味しい臭いがする。中まで火が通ったことを確認して、お皿に移す。バターをのせて、さあ食べる。 肉を切って食べているときの満足感はすごい。満腹もしながら満足もできる。 普段の食生活で、糖質と脂…

気がついてみると、音はいつでも聴こえている。道路を走る車の音、風の音、となりの家の雑音、テレビの音、ラジオの音、音楽の音。 最近心に余裕がないのか、音楽を聴いていると「うるさいなあ」と思ってイヤホンを耳から取ってしまうことがある。聴いている…

暗さ

暗闇は良い。落ち着く。 普段私たちの世界は明るすぎじゃない?蛍光灯やパソコン、スマホだってそう。いつも明るいものを見ている。夜になってもピカピカの部屋、コンビニに行っても電車に乗っても職場にいても、いつでも明るい!素晴らしき文明のかがやき!…

セミ

気温が夏っぽくなってきた。そろそろセミが出てくるのかなあ。 じめじめとした地面の中でセミは出番を待っているのかもしれない。 所変わってここは電車の中。22時を回ると、電車の中は疲労感に包まれた人たちの楽屋となる。スマホを持ったままうたた寝するO…

精神的な脂肪

イチローと椎名林檎が対談している動画があって、ぼーっと見ていた。 イチローは「肉体的な脂肪は落とすことができるが、精神的な脂肪の方が落とすことが大変だ」と言っていた。 精神的な脂肪というのは、たぶん怠け癖だとか、自分の悪い癖みたいなもの、思…

神経質

疲労には心地よい疲労と心地悪い疲労がある。 運動をやったことのある人は疲労に対して心地よい印象を持っているかもしれないが、残念ながら業務において疲労するのはもっと毒々しいものがある。 人間関係、気遣い、思いやり、圧力などを感じやすい人はなお…

すがすがしさ

平日という、息のできない、いわば窒息の日々が終わり、安息の休日を迎えられると思ったのもつかの間、梅雨本番の湿気が私を襲った。 洗濯ものが乾かないとか、気圧・湿気による体調不良によって、フラフラの朝だった。というか昼くらいまでそんな感じだった…

アリの巣と建築

会社を往復する道路にアリの巣がある。 車が煩雑に行き交う道路の路肩で、雑草のとなりに穴を開けている。 小さい頃、誰もがそうだと思うけれど、最初にした虐殺は虫のなかでもアリだったのではなかろうか。アリの巣は水をかけられたり、ほじくり返されたり…

鉛筆

久しく鉛筆を使っていない。 仕事上、校正をやるのだけど、赤鉛筆なんて使わない。細くて発色の良い水性赤ボールペンを使用している。もちろん黒鉛筆なんて使わない。黒ボールペンで業務は滞りなく進んでしまう。 小学生の時は、高学年になったらもうシャー…

バイク

バイクは孤独な乗り物である。 周囲のバイク乗りを自称する人たちを見ると、なぜか孤独を感じてしまう。おそらくそれは、バイクが一人しか乗ることができないからだと思う。二人乗りは基本的に推奨されておらず、常に背中を見せながら公道を走っている。 わ…

お風呂

かぽーん。である。 もちろん、家のお風呂に木の桶はないし、遠い山脈もない。目の前は真っ白い壁。狭い湯船に体を折り曲げて肩までつかる。 お風呂は良い。生活にめんどくさくなって、お布団でゴロゴロしているとお風呂に入るのを忘れることが多々あって、…