黙劇プレゼンツ

ちょっぴりをたっぷり。

感情的と言葉

村上龍の「音楽の海岸」という小説の中に、こういうフレーズがある。 力を持つのは言葉そのもので、その言葉を発する人間の気持ちなど、何の役にも立たない。 感情的になる人は、たくさんいる。私もその中の一人だとおもう。しかし、仕事において感情的にな…

くたびれたその日でも

仕事が終わったあとに求めるのは、なんらかの癒しだとおもう。プレッシャーと思考と行動で、疲労はたまる。家に帰り、日がまわりそうなとき、できることといったらお酒を飲んでリラックスするか、脳をとめて映画をみることくらいで、ツイッターやニュース記…

大切にしていることばがあるか

美容院で、おとなしく髪を切られているとき、ふと話題づくりのために「好きな格言はありますか?」と聞いた。「本を読んでいる人はすぐそういうのがパッと出てくるんでしょうけど、わたしは、ないかなあ」と美容師は言った。ポリシーでもいいんです、と助け…

バイクとチェアリングの相性は抜群である

インターネッツをサーフィンしていると、チェアリングの記事を見かけた。 チェアリングとは、キャンプ用の折りたたみイスを「ここだ」とおもった場所に設置し、風景を楽しみながらお酒を飲むことらしい。 要するに1人ピクニックなのだが、1人が気軽で、風景…

音楽をどこで体感するのか ー「AUDIO ARCHITECTURE:音のアーキテクチャ展」 から

人間の知覚では、聴覚は10%程度の知覚率らしい。もっとも配分が大きいのは視覚で、80%もあるらしい。感じることのほとんどを目から得ている。じゃあ、目をつぶれば聴覚が90%の配分になるのかしら。 音楽は耳から入ってくるのは言うまでもない。が、そこか…

「ほそぼそと暮らしています」って良い

同窓会で話すことと言えば、今何をしているか、何をしてきたか、そして、何をしていこうか、ということである。 こんな私にも同窓がいて、たまに集まれるのはとても幸せなことだと思いながら、同窓の話を聞いていた。 ひとりひとり、じぶんのことを話す。私…

「本物」のとなりに置かれるオマージュへの同情

横浜美術館で「モネ」の展示会が開かれている。仕事柄、関係しているのかしてないのかよくわからないほどの外野の範囲で関係していることもあって、観覧することができた。けっして、仕事をサボるためではなく…。 エントランスには、人がすごい。平日なのに…

他人の言う、人生経験

人生経験が足りない。これは人生をたっぷり経験した人から度々言われることなのだが、人生経験とやらは、何なのだろうか。そして、よく言われる人生経験とは必要なのだろうか。 そりゃあ、四十年〜五十年生きている人と、私のように二十数年生きている人とで…

無趣味になる(趣味っていったい何なのか)

作家の村上龍は、趣味を持たないらしい。 わたしは趣味を持っていない。小説はもちろん、映画製作も、キューバ音楽のプロデュースも、メールマガジンの編集発行も、金銭のやりとりや契約や批判が発生する「仕事」だ。息抜きとしては、犬と散歩したり、スポー…

仕事とあいまい

「こんな日程じゃ無理だ」 ディレクションを担当するわたしは、作業者の罵倒を浴びた。計画の申請書を出し、最終盤でのこの一言はわたしの頭の中を真っ白にした。 作業には3日かかるという。それを2日の日程で申請したのが、あとになってわかったのだという…

劇的なことなんてない

しばしば自分自身が劇的な、とある物語というレールに乗っているとおもいがちだけれど、そんなことはないのかもしれない。 物語を必要だとおもうのは、劇的でない空間に耐えられないからなんじゃなかろーかと、ぼんやりおもう。 わたしが小説を読んだり映画…

一喜一憂と仕事

感動するということを、抑え込んできた気がする。 感動するといったときに、まず思うのが外国人によるオーバーなリアクションであり、好きなアーティストバンドのライブでの盛り上がりであったり、受験での合格であったり、自分の中に感動という沸騰を抑えき…

説得力の話

たとえばとある仕事のできる人は、仕事を説明するとき、自分の成功例があるから言葉に説得力がある。 対して、とある仕事のできない人がその仕事の説明をするとき、他人の成功例をあげて説明しなきゃいけない。それか、失敗談を踏まえる。 同じ説明であって…

積み重ねる旨み

とある同人誌に小説を寄稿した。何ヶ月か前からお声かけをいただいて、その期間、ダラダラと小説を書いていた。 告知は主催者から出されるので、それまでお楽しみに。 ていうか、ダラダラなんて言うと主催している人に失礼なので、マイペースに書いていたと…

海辺の時間

鎌倉の海は、江の島を中心にすると陸から見て左側に位置し、鎌倉市街のショッピングを楽しんだ人たちやサーフィンをする人たちが訪れる。 特に目的もなく、海を見るだけに海辺に立った。天気がよく、十分過ぎる自然光のもとで、海を見ていた。 砂浜では写真…

考えないという休息

大根をおろすように、脳も考えた分だけ擦り切れていく気がする。 よく考えなさい、といわれ、よく考え、よく考えた末の結果はそんなに良い結果ではなく、またさらに考えなければならない。考えることは尽きない。どこまでも考えてしまうし、そこで苦しんでい…

二流や三流を笑わない 〜一流を夢で見たときに思った私とまわりの反応〜

夢で、坂本龍一の演奏を聴いた。 夢だから実際には聴いていないし、実際に見たわけじゃない。ただの妄想。そこから思ったことを書いている。 小学校の体育館。クラスや学級の演奏会。序盤、特別に坂本龍一が一曲演奏してくれることになった。すごい演奏だっ…

フランスパン

仕事が終わり、帰っているとパン屋さんがあった。夕飯を考えることも億劫だった私は、そのまま吸い込まれるように入った。 パンしか売ってない。パン屋だから。 イマドキ、一芸で商売をするのはかっこいいと思った。あれもこれもとわがままなお客さまが多く…

こども⇄大人

こどもを見ているとはらはらする。 何をしでかすかわからない。ケガをするかもしれない。ケンカをしだすかもしれない。 ボランティアで保育園のお祭りに行った。園児たちはもちろん、小学生になった卒園児たちも走り回る。屋台が出て、焼き鳥を焼くけむりが…

ケーキ

仕事でケーキ屋さんに行くことがあった。 オーナーを呼んできます、といわれ、キラキラ光るケーキや洋菓子に囲まれながら、ボーッとしていた。 ケーキ屋さんに来る人たちは、みんな幸せな感じがする。退院祝い、ちょっとした贅沢、だれかの誕生日。 ケーキ屋…

本 背表紙

ぐちゃぐちゃに押し込めていた本棚を整理しようと、本を全部出して整理した。漫画、小説、ハウツー本、雑誌、美術館のチラシなどが生い茂っていた。本棚と本の割合がつりあっていないため、本の手前に本を置くようにしていた。自然と奥の本は背表紙が見えな…

「ほしい」とリスクと満足

ほしいものがある。 そういうとき、どうやったら手に入れられるだろうかと、頭の中に雲が広がっていくように手立てを考える。貪欲だなあと思いつつ、そうやって「ほしい」を広げて行くと、結局のところ、いつのまにかリスクを考えている。リスクは嫌なもので…

とあるタクシー運転手の話

ああ、ダメだ、と思ったので、タクシーに乗った。 ひさしぶりに某武道の稽古に行ったら、仕事帰りだったこともあって、体力を使いきり、フラフラになった。 その日の夜、仕事では神経を、稽古で体力を削ったわたしは、自分の体力のなさに気付かされるととも…

ラーメン

ラーメンは孤独な食べものである。 ラーメンを食べるとき、だれかのラーメンを食べることはできないし、自分の器はひとつと決まっている。このひとつの器と対峙し続けなければならないのが、ラーメンという食事である。 ラーメン屋さんに行くと、かならず孤…

お茶の間インターネット

有名人のSNSの投稿を見て、「おまえごときが何を言っているんだよ」とおもうことが、かすかにあった。 発言の内容よりむしろ、私が他人のことを「おまえごとき」と判断していたことに問題があった。 インターネットとて、お茶の間視点なところがあるなあとお…

やめるということ

あなたは今までの人生のなかで、何を、どうやめてきただろうか? わたしはこの人生のなかで「やめる」という意識を持ってこなかった。高校ではじめた剣道だって、5年くらいはもう稽古していない。今防具をつけろ言われたらつけられるし、やろうとおもえばい…

ガソリンスタンドの素敵なおじさんの話

素敵なおじさんだなあとおもった。 ガソリンスタンドで給油してもらい、クレジットカード支払いのレシートにサインしたときのことだった。 「原稿書いてるでしょ。ペンの持ち方でわかるよ」 と言われ、戸惑いながらも「そうです。よくわかりましたね」と返事…

ビジョンを持っていること

ビジョンを持ってる人って、それだけで魅力的だ。 ビジョンを持っているということは、それにむけて何をすべきなのかわかっているし、行動も早い。迷うことがない。話していても、「わたしはこうしたいので」という結論を持っていて、強い気がする。圧倒され…

二日酔い

二日酔いは、ただただ、だるい。 ビール、ワイン、日本酒、焼酎、紹興酒、サワー、などなど、お酒を飲むと酔っぱらう。私は強いわけじゃないから、それなりに酔っぱらうし、二日酔いもする。ちゃんぽんしたら、その種類だけ二日酔いが倍増するよね。 お酒を…

映画

映画は2時間の自分の時間を差し出すかわりに、何十年何百年もの時間を体感することができる。 時間を切り取ることができるのは、時計と映画だけだとおもう。 映画の上映を待つ人は、自分の時間を差し出す順番を待っているということだ。献血に並ぶ人たちとい…