黙劇プレゼンツ

ちょっぴりをたっぷり。

仕事とあいまい

「こんな日程じゃ無理だ」 ディレクションを担当するわたしは、作業者の罵倒を浴びた。計画の申請書を出し、最終盤でのこの一言はわたしの頭の中を真っ白にした。 作業には3日かかるという。それを2日の日程で申請したのが、あとになってわかったのだという…

劇的なことなんてない

しばしば自分自身が劇的な、とある物語というレールに乗っているとおもいがちだけれど、そんなことはないのかもしれない。 物語を必要だとおもうのは、劇的でない空間に耐えられないからなんじゃなかろーかと、ぼんやりおもう。 わたしが小説を読んだり映画…

一喜一憂と仕事

感動するということを、抑え込んできた気がする。 感動するといったときに、まず思うのが外国人によるオーバーなリアクションであり、好きなアーティストバンドのライブでの盛り上がりであったり、受験での合格であったり、自分の中に感動という沸騰を抑えき…

説得力の話

たとえばとある仕事のできる人は、仕事を説明するとき、自分の成功例があるから言葉に説得力がある。 対して、とある仕事のできない人がその仕事の説明をするとき、他人の成功例をあげて説明しなきゃいけない。それか、失敗談を踏まえる。 同じ説明であって…

積み重ねる旨み

とある同人誌に小説を寄稿した。何ヶ月か前からお声かけをいただいて、その期間、ダラダラと小説を書いていた。 告知は主催者から出されるので、それまでお楽しみに。 ていうか、ダラダラなんて言うと主催している人に失礼なので、マイペースに書いていたと…

海辺の時間

鎌倉の海は、江の島を中心にすると陸から見て左側に位置し、鎌倉市街のショッピングを楽しんだ人たちやサーフィンをする人たちが訪れる。 特に目的もなく、海を見るだけに海辺に立った。天気がよく、十分過ぎる自然光のもとで、海を見ていた。 砂浜では写真…

考えないという休息

大根をおろすように、脳も考えた分だけ擦り切れていく気がする。 よく考えなさい、といわれ、よく考え、よく考えた末の結果はそんなに良い結果ではなく、またさらに考えなければならない。考えることは尽きない。どこまでも考えてしまうし、そこで苦しんでい…

二流や三流を笑わない 〜一流を夢で見たときに思った私とまわりの反応〜

夢で、坂本龍一の演奏を聴いた。 夢だから実際には聴いていないし、実際に見たわけじゃない。ただの妄想。そこから思ったことを書いている。 小学校の体育館。クラスや学級の演奏会。序盤、特別に坂本龍一が一曲演奏してくれることになった。すごい演奏だっ…

フランスパン

仕事が終わり、帰っているとパン屋さんがあった。夕飯を考えることも億劫だった私は、そのまま吸い込まれるように入った。 パンしか売ってない。パン屋だから。 イマドキ、一芸で商売をするのはかっこいいと思った。あれもこれもとわがままなお客さまが多く…

こども⇄大人

こどもを見ているとはらはらする。 何をしでかすかわからない。ケガをするかもしれない。ケンカをしだすかもしれない。 ボランティアで保育園のお祭りに行った。園児たちはもちろん、小学生になった卒園児たちも走り回る。屋台が出て、焼き鳥を焼くけむりが…

ケーキ

仕事でケーキ屋さんに行くことがあった。 オーナーを呼んできます、といわれ、キラキラ光るケーキや洋菓子に囲まれながら、ボーッとしていた。 ケーキ屋さんに来る人たちは、みんな幸せな感じがする。退院祝い、ちょっとした贅沢、だれかの誕生日。 ケーキ屋…

本 背表紙

ぐちゃぐちゃに押し込めていた本棚を整理しようと、本を全部出して整理した。漫画、小説、ハウツー本、雑誌、美術館のチラシなどが生い茂っていた。本棚と本の割合がつりあっていないため、本の手前に本を置くようにしていた。自然と奥の本は背表紙が見えな…

「ほしい」とリスクと満足

ほしいものがある。 そういうとき、どうやったら手に入れられるだろうかと、頭の中に雲が広がっていくように手立てを考える。貪欲だなあと思いつつ、そうやって「ほしい」を広げて行くと、結局のところ、いつのまにかリスクを考えている。リスクは嫌なもので…

とあるタクシー運転手の話

ああ、ダメだ、と思ったので、タクシーに乗った。 ひさしぶりに某武道の稽古に行ったら、仕事帰りだったこともあって、体力を使いきり、フラフラになった。 その日の夜、仕事では神経を、稽古で体力を削ったわたしは、自分の体力のなさに気付かされるととも…

ラーメン

ラーメンは孤独な食べものである。 ラーメンを食べるとき、だれかのラーメンを食べることはできないし、自分の器はひとつと決まっている。このひとつの器と対峙し続けなければならないのが、ラーメンという食事である。 ラーメン屋さんに行くと、かならず孤…

お茶の間インターネット

有名人のSNSの投稿を見て、「おまえごときが何を言っているんだよ」とおもうことが、かすかにあった。 発言の内容よりむしろ、私が他人のことを「おまえごとき」と判断していたことに問題があった。 インターネットとて、お茶の間視点なところがあるなあとお…

やめるということ

あなたは今までの人生のなかで、何を、どうやめてきただろうか? わたしはこの人生のなかで「やめる」という意識を持ってこなかった。高校ではじめた剣道だって、5年くらいはもう稽古していない。今防具をつけろ言われたらつけられるし、やろうとおもえばい…

ガソリンスタンドの素敵なおじさんの話

素敵なおじさんだなあとおもった。 ガソリンスタンドで給油してもらい、クレジットカード支払いのレシートにサインしたときのことだった。 「原稿書いてるでしょ。ペンの持ち方でわかるよ」 と言われ、戸惑いながらも「そうです。よくわかりましたね」と返事…

ビジョンを持っていること

ビジョンを持ってる人って、それだけで魅力的だ。 ビジョンを持っているということは、それにむけて何をすべきなのかわかっているし、行動も早い。迷うことがない。話していても、「わたしはこうしたいので」という結論を持っていて、強い気がする。圧倒され…

二日酔い

二日酔いは、ただただ、だるい。 ビール、ワイン、日本酒、焼酎、紹興酒、サワー、などなど、お酒を飲むと酔っぱらう。私は強いわけじゃないから、それなりに酔っぱらうし、二日酔いもする。ちゃんぽんしたら、その種類だけ二日酔いが倍増するよね。 お酒を…

映画

映画は2時間の自分の時間を差し出すかわりに、何十年何百年もの時間を体感することができる。 時間を切り取ることができるのは、時計と映画だけだとおもう。 映画の上映を待つ人は、自分の時間を差し出す順番を待っているということだ。献血に並ぶ人たちとい…

だから私は、雑誌買うよ。

なんで雑誌を買うのだろう? パッと見ていいなあとおもって手にとって、少しめくるうちに欲しくなる。一応、裏の価格を見て、そんな高くないなとおもったら買ってしまっている。 ある日、会社の近くのコンビニで雑誌を買って会社に戻ると「雑誌買ったの?へ…

コーヒー

深夜に飲むコーヒーは背徳な感じがする。 コーヒーといえば寝れなくなる代名詞。カフェインによって覚醒と落ち着きを得る。 どうしても頭が回らないときがある。何をしても下らなく思え、その下らなさから、行動への怠惰が横行する。 コーヒーの効用を利用し…

書く

気がついてみると、万年筆のクリップが錆びていた。金属メッキがぼつぼつと錆びていた。 おもえば、書く作業を最近してない。いつもパソコンか、スマホでテキストをつくってしまう。だってその方がコピーして編集できるし、そのまま印刷できるんだもの。 校…

ダサい

ダサいを使えば何もかもひっくり返せる。 ファッションでもアートでも、よく玄人が「ダサい」と発言することがある。けっこうなことだ。 80年代や90年代の映像をYouTubeで見ていると、ダボダボのシャツがスボンにインされていたり、ちぢれたヘアースタイルが…

あちー

交差点で信号待ちをしていると、向こう側で顔をしかめている人たちがいる。揺れるアスファルトとそういう人たちの表情が、あついってことをより一層物語ってくれる。 おじさんでもこどもでも、「あちー!」って顔をする。なんかいい。 暑いなか、ポーカーフ…

粗雑さ

おじさんはなぜ粗雑なんだろう? いや、おじさんでなくてもおばさんでも、老いていくとなぜ粗雑になっていくのだろう? 書類を放るとか、「要するに」しか言わなかったりとか、モノを音を立てて移動させるとか。 体が言うことをきかなくなるというのはあると…

質問

質問することは難しい。その人を傷つけてしまうことさえある。 記者会見の質問とかを見ていると、質問の意図がよくわからないことが多いイメージ。回りくどくて、質問が推測の推測で、事実に即してない感じ。何を聞きたいのか、答える側は少し躊躇してしまう…

塩とコショウでまぶしたステーキ肉を焼く。そうすると美味しい臭いがする。中まで火が通ったことを確認して、お皿に移す。バターをのせて、さあ食べる。 肉を切って食べているときの満足感はすごい。満腹もしながら満足もできる。 普段の食生活で、糖質と脂…

気がついてみると、音はいつでも聴こえている。道路を走る車の音、風の音、となりの家の雑音、テレビの音、ラジオの音、音楽の音。 最近心に余裕がないのか、音楽を聴いていると「うるさいなあ」と思ってイヤホンを耳から取ってしまうことがある。聴いている…