黙劇プレゼンツ

ちょっぴりをたっぷり。

だから私は、雑誌買うよ。

   なんで雑誌を買うのだろう?

   パッと見ていいなあとおもって手にとって、少しめくるうちに欲しくなる。一応、裏の価格を見て、そんな高くないなとおもったら買ってしまっている。

   ある日、会社の近くのコンビニで雑誌を買って会社に戻ると「雑誌買ったの?へえ」と驚きのリアクションをもらった。そんなに驚いているのか、それともただの話合わせのためだったのか分からないけれど、そのとき「なんで雑誌買ってるんだろう?」と我ながらおもった。

   お金を出して、雑誌という紙を買う。お金も紙だから、同じものを手放して、同じものを手に入れている。私は雑誌の何を買っているんだろう?

   結論から言えば、私は文章と写真と、それからイラストを買っている。広告もいっしょに買っている。同時に情報も得ている。得るものは多い。

   あと、紙という贅沢さ。何時間もの会議と執筆とデザインを経たページを、バッと一瞬でめくるこの消費加減はたまらないよね。

   捨てなければコレクションもできる。雑誌をコレクション?そんなにスペースをとることをわざわざ?とおもうかもしれないけど、コレクションはスペースをとるものだから、いいのだ。電子書籍は便利だけど、背表紙のない電子書籍の本棚では、コレクションとは言えない。私の勝手なカンソーだけど。

   特集を組まれていることが多いから、その特集の内容を調べたいときに便利。簡易な出典や、写真があるからイメージしやすいし、調べものをするぞーというときにはピッタリ。

   だから私は、雑誌買うよ。